「朝起きて鏡をみたら、急に目が真っ赤になっていた」
「ほかの人から『すごい充血しているよ!』と驚かれた」

このように、慌てて当院を受診される患者さんが多くいらっしゃいます。その多くは結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)と呼ばれるものです。

結膜下出血とは?

結膜下出血(充血とは異なる)の実際の症例写真
▲結膜下出血を発症した目の状態(当院の症例より)

結膜下出血は、白目(結膜)の下の細い血管が破れて、出血したものが貯まった状態です。
手の甲などをぶつけたときにできる「皮膚の青あざ(内出血)」が、目の白目の部分にできたものとイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

出血の程度は人それぞれです。目全体が真っ赤になったり一部でとどまったりします。
痛みやかゆみ、目やにが出ることはほとんどありません。出血の量が多いときに、多少目がゴロゴロする程度です。

治療方法は?

見た目のインパクトが強いため、「視力が落ちるのではないか」「失明につながる悪い病気では」と心配されるかもしれませんが、治療の必要がないものがほとんどです。

1・視力への影響はありません
出血は目の表面(結膜の下)だけで起こっており、眼球の内部に血液が入ることはありません。そのため、見え方が悪くなる心配はありません。

2・目薬などの治療は必要ありません
基本的には、特別な治療をしなくても自然に治るものがほとんどです。

3・時間はかかりますが、きれいに元に戻ります
だいたい1〜2週間ほどで血液が自然に吸収されて元の白い目に戻ります。出血の範囲が広い場合は、1ヶ月以上かかることもあります。

主な原因

結膜下出血の原因は多岐にわたりますが、日常生活のちょっとしたことがきっかけになるケースや、原因がはっきりと特定できないケース(原因不明)も少なくありません。
・外傷や外部からの刺激:目をこする、ぶつける、手術後など
・急激な血圧の変化:くしゃみ、激しい咳、いきむ、お酒の飲みすぎなど
・全身的な要因:高血圧、糖尿病、出血しやすい血液の病気など

「結膜下出血」と「充血」の違い

患者さんご自身では「結膜下出血」なのか、ただの「充血」なのか見分けがつかないことも多いです。充血の場合は、結膜炎などの治療が必要なケースが多いため注意が必要です。

結膜下出血の多くは様子を見て大丈夫ですが、
・目に強い衝撃を受けた(ぶつけた、異物が入ったなど)
・強い痛みや激しいかゆみがある
・目やにが大量に出る、涙が止まらない
・目がかすむ、急に見えづらくなった
などの症状がある場合やご自身での判断が難しい場合は、眼科を受診することをおすすめします。

白内障・網膜疾患・緑内障の治療について詳しく説明しています。