「朝起きて鏡をみたら、急に目が真っ赤になっていた」
「家族や同僚から『目が赤いよ!大丈夫?』と驚かれた」

このように、慌てて当院を受診される患者さんが多くいらっしゃいます。
見た目が派手でショックを受けやすい症状ですが、その多くは結膜下出血(けつまくかしゅっけつ)と呼ばれるものです。

今回は、結膜下出血とはどのような状態なのか、充血との違いや受診の目安を分かりやすく解説します。

結膜下出血とは?

結膜下出血

結膜下出血は、白目(結膜)の下の細い血管が破れて、出血したものが貯まった状態です。手の甲などをぶつけたときにできる「皮膚の青あざ(内出血)」が、目の白目の部分にできたものとイメージしていただくと分かりやすいかと思います。

見た目の特徴
出血の程度は人それぞれです。白目の一部がわずかに赤くなるケースから、白目全体がベッタリと真っ赤に染まるケースまであります。
主な自覚症状
痛みやかゆみ、目やにが出ることはほとんどありません。出血の量が多いときに、多少目がゴロゴロするような違和感を覚える程度です。

知っておきたい「3つの安心ポイント」

見た目のインパクトが強いため、「視力が落ちるのではないか」「失明につながる悪い病気では」と心配されるかもしれませんが、過度な心配は要りません。

1・視力への影響はありません
出血は目の表面(結膜の下)だけで起こっており、眼球の内部に血液が入ることはありません。そのため、見え方が悪くなる心配はありません。

2・目薬などの治療は必要ありません
基本的には、特別な治療をしなくても自然に治るものがほとんどです。

3・時間はかかりますが、きれいに元に戻ります
皮膚のあざと同じように、だいたい1〜2週間ほどで血液が自然に吸収されて元の白い目に戻ります。出血の範囲が広い場合は、1ヶ月以上かかることもあります

なぜ起こる?引き金になる主な原因

結膜下出血の原因は多岐にわたりますが、日常生活のちょっとしたことがきっかけになるケースや、原因がはっきりと特定できないケース(原因不明)も少なくありません。

・外傷や外部からの刺激:目をこする、ぶつける、手術後など

・急激な血圧の変化:くしゃみ、激しい咳、いきむ、お酒の飲みすぎなど

・全身的な要因:高血圧、糖尿病、出血しやすい血液の病気など。

「結膜下出血」と「一般的な充血」の違い

患者さんご自身では、ただの「充血」なのか「結膜下出血」なのか見分けがつかないことも多いです。

・結膜下出血:血管が破れて血がたまっているため、赤く塗りつぶされたようになります。

・一般的な充血:細い血管がふくらんで浮き出ている状態のため、網目状に血管の筋が見えます。

充血の場合は、結膜炎などの治療が必要なケースが多いため注意が必要です。

⚠️受診をおすすめする「チェックリスト」

結膜下出血の多くは様子を見て大丈夫ですが、以下のような症状が伴う場合は、別の病気や適切な治療が必要な可能性があります。早めに眼科を受診してください。

❌ 目に強い衝撃を受けた(ぶつけた、異物が入ったなど)

❌ 強い痛みや激しいかゆみがある

❌ 目やにが大量に出る、涙が止まらない

❌ 目がかすむ、急に見えづらくなった

まとめ

白目が突然真っ赤になると驚いてしまいますが、痛みや視力低下がなければ、まずは落ち着いて様子を見ていただいて大丈夫です。
しかし、ご自身での判断が難しい場合や、他の症状が少しでも気になる場合は、安心のためにも無理をせず、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

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