目の前に虫や糸くずが飛んでいるように見える『飛蚊症』。
飛蚊症の見え方は人によってさまざまです。
・ゴマ状
・虫状
・カエルのたまご状
・糸くず状
・タバコの煙状
黒かったり透明だったり、白い壁や青空を見つめたときに多く見えたりします。
病気なのでは?と心配になり、当院でも多くの方が受診されます。その場合は眼底検査を行い、飛蚊症の原因を調べます。
1.眼底検査で網膜裂孔・網膜剥離がなく、老化現象(後部硝子体剥離)であることが確認できれば心配する必要はありません。
2.検査後、飛蚊症が消失してもしなくても悪化しなければ、再検査の必要はありません。(飛蚊症が消えない方も多いです。)
3.飛蚊症(老化現象)を治療により消失させることは不可能です。(目薬で治すことはできません。)
4.飛蚊症が明らかに悪化した場合は、可能な限り早めに(なるべく2-3日以内に)再検査を受けてください。さらに老化現象が進行し、網膜裂孔・網膜剥離に進行する場合があります。
〇網膜裂孔→網膜光凝固術(レーザー治療)が必要です
〇網膜剥離→硝子体手術が必要です
5.飛蚊症の症状はさまざまで、悪化したかどうかは人によって感じ方が違います。「昨日は見えたけど今日は見えない」といった一時的な飛蚊症は様子をみても良いでしょう。
飛蚊症が明らかに悪化したかどうかは、ご自分で慎重に判断してください。
白内障・網膜疾患・緑内障の治療について詳しく説明しています。